電源
1990年代、フィルムカメラに対してデジタルカメラの持つ最大の弱点は、消費電力が大きく、電池の電力消耗が激しいことであった。特にバックライトを持つ液晶ディスプレイは消費電力が大きく、ディスプレイをOFFにすることで電池寿命を伸ばす、といった工夫がメーカーおよびユーザーによってされていた。その後、デジタルカメラ内部の電子回路の低電圧動作による低消費電力化、アルカリ電池の性能向上、リチウム一次電池の普及、さらには高電圧を安定供給できるリチウムイオン二次電池の積極的な採用によって、2006年時点では電池寿命はほぼ問題にならなくなった。それにともない、多くのメーカーにおいて、コスト高でありカメラ小型化の制約にもなっていた光学ファインダーの省略が進められている。デジタルカメラの電池寿命は撮影可能枚数としてカタログなどに表記されるが、メーカー間で条件を統一するため、CIPAによって実使用状況をシミュレートした測定シーケンスが策定されている。多くのコンパクトデジタルカメラでは電池寿命は300枚前後であるが、撮影する瞬間を除いては液晶ディスプレイおよび撮像素子を駆動する必要がない一眼レフタイプでは、1000枚におよぶ機種もめずらしくない。